【ローグ・ワン】劇場に行く前に抑えておくべき7のポイント
劇場に行く前に抑えておくべき7つのポイント
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーを見てきました!
興奮冷めやらぬ感じで、筆者的には85点(100点中)という高得点を獲得しました。
今年は映画豊作の年でしたね。
シン・ゴジラ、君の名は・・・でもスター・ウォーズ好きの筆者としてはこのローグ・ワンを語らずして、2016年は終わらない!
ちなみに筆者の映画に対する態度ですが、劇場では月に1本程度、自宅でのDVDやネットでの視聴は週3本程度という、比較的ライトな層です。身の回りの映画好き程度だと思ってもらえると良いかと思います。
ジャンルへのこだわりはありませんが、好きなシリーズはいくつかあります。
その中でも「スター・ウォーズ」はDVDボックスで全話所持していて、1年間に何度か見返します。
そんな筆者が劇場で見る前のポイントをご紹介します。このポイントを抑えるとより良い時間を過ごせますよ!
では、ヨーダ先生の名言と共に参りましょう!
「フォースを使え。感じるのだ。(Use the force. Feel it.)」
1.時間に余裕があれば、スター・ウォーズ過去作を見ておく
正直、これに尽きます!
しかしそれでは元も子もないので、大事な点をまとめましょう。
今回の「ローグワン」はスター・ウォーズに最新作も含めて7エピソードある中の、エピソード3とエピソード4の間の物語。
特にエピソード3とエピソード4の間には映画の中では19年の歳月が流れており、この19年の間に今まで語られなかった濃密なストーリーが「ローグワン」です。
実際に制作されたのは、エピソード3は2005年にエピソード4は1977年であり、この間に制作国であるアメリカ国内の情勢も大きくかわっていることも興味深い点です。
【スター・ウォーズを知らない人のための簡単解説】
エピソード1からエピソード3では、主人公アナキン・スカイウォーカーが母を殺された悲しみでダースベイダーになってしまうまでを描いています。一般的にプリクエル・トリロジーと呼ばれています。
そしてエピソード4からエピソード6の主人公は、アナキン・スカイウォーカーの息子・ルーク・スカイウォーカー。彼がジェダイとなり帝国と戦うために、父と対峙する物語となっています。こちらの方が先に制作されているため、オリジナル・トリロジーと呼ばれています。
エピソード3でダース・ベイダーが誕生し帝国は力を増強します。そして、次のエピソード4では帝国の究極兵器「デス・スター」を破壊するための設計図を巡る話から、いきなり映画がスタートしていきます。
このいきなりを解消出来る映画が今回の「ローグワン」です。
2.まず公式のローグワンのストーリー概略を頭に入れておく
これを抑えるだけでも映画に取り残されずにスッキリ出来るはずです。
以下公式より
「スター・ウォーズシリーズで最初に公開された「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」でレイア姫がR2-D2に託した、帝国軍の宇宙要塞“デス・スター”の設計図。反乱軍はいかにして、この究極兵器の設計図を帝国軍から盗み出したのか?」
「物語の舞台は、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の少し前。
銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器<デス・スター>。無法者たちによる反乱軍の極秘チーム<ロ―グ・ワン>に加わった女戦士ジン・アーソは、様々な葛藤を抱えながら不可能なミッションに立ち向かう。
その運命のカギは、天才科学者であり、何年も行方不明になっている彼女の父に隠されていた・・・。」
【映画を見るポイントはココ】
・『 エピソード4/新たなる希望』の少し前であること。
・反乱軍はいかにして、「デス・スター」の設計図を帝国軍から盗み出したのか。
・女戦士ジン・アーソと彼女の父の関係とは。
3.今回出てくるものや重要な人物名を整理!
究極兵器「デス・スター」
帝国が建設している要塞。その名の通り、惑星を一撃で破壊できる能力を持っています。
ジン・アーソ
ゲイレン・アーソの娘、わけあって幼いころからひとりで生きてきた女性戦士。「ローグ・ワン」のメンバーと共に、デス・スター設計図の強奪に挑む。それは父を探す探す旅でもあった。
キャシアン・アンドー
「ローグ・ワン メンバー」反乱軍の情報将校。共和国再建のために反乱軍が持つ闇を引き受ける戦士。ドロイドK-2SOの主人。
チアルート・イムウェ
「ローグ・ワン メンバー」衛星ジェダ出身者。盲目であるが、そのハンデを精神力でカバーする。エピソード3で滅びたジェダイとフォースの信仰者。ベイズ・マルバスとは親友を超える中。
ベイズ・マルバス
「ローグ・ワン メンバー」チアルートと同じ衛星ジェダ出身。巨大な銃でで敵と戦う。チルアートとは反対にフォースの存在を疑っているが、チアルートに対する友情は厚い。
ボーディー・ルック
「ローグ・ワン メンバー」衛星ジェダ出身の元帝国軍の貨物船パイロット。帝国軍内で働いていたが疑問を覚え、反乱軍のパイロットとなる。
そのきっかけは今回の映画の主人公ジンの父ゲイレン・アーソだった。
K-2SO
「ローグ・ワン メンバー」キャシアンに同行しているドロイド。元は帝国軍の監視用ロボットだったが、キャシアンが反乱軍用に再プログラムした。
ソウ・ゲレラ
惑星オンダロン出身の反乱軍戦士。戦いぶりがあまりに過激すぎることから、帝国や味方である反乱軍からも危険因子として扱われている。
主人公のジンとの関係性に注目してほしい。
ゲイレン・アーソ
主人公ジン・アーソの父で元帝国軍の科学者。デス・スターの設計に大きく関わっており、帝国軍も反乱軍も彼をキーマンとし、命を狙っている。
オーソン・クレニック
帝国軍の将校、今回のメイン悪役。帝国軍は黒の軍服のイメージがあるが、彼は真っ白な軍服を着ていることから、帝国内でも異端児的な扱いを連想させる。
泣く子も黙るダース・ベイダー。エピソード1~3の主人公アナキン・スカイウォーカーの成れの果て。シスの暗黒卿、帝国軍の司令官であり銀河皇帝の右腕。
ローグワンでの登場シーンは少ないものの、スクリーンに映し出されるダース・ベイダーシーンは今までより残虐であり、そして彼の命が儚く映るシーンも。ファン必見!
また、今回のダース・ベイダーはエピソード1~3でアナキン・スカイウォーカーを演じた演じたヘイデン・クリステンセンではなく、ペンサー・ワイルディングがダース・ベイダーを演じます。
他にもこんなキャラが出てきます!!
ウィルハフ・ターキン
帝国にいる人間の男性で、銀河帝国最大の実力者のひとり。パルパティーン皇帝の一番の従者であり、地位はダース・ベイダーより上。しかし、彼はエピソード4のヤヴィンの戦いで戦死。
ちなみにエピソード4でターキンを演じたピーター・カッシングであり、1994年に亡くなっているので、今回どのように描かれるか注目してほしい。
レイア・オーガナ(レイア姫)
エピソード4~6の主人公ルーク・スカイウォーカーの双子の妹。
エピソード4の映画冒頭ではデス・スターの設計図を持っており、ダース・ベイダーの追われるシーンから始まります。今回のローグワンはこの設計図を奪還しにいくストーリーであるため、レイア姫が受け取るシーンが映画内に盛り込まれ、それを見たファンの心に熱いものが込み上げてきます。
ちなみに、当時レイア姫を演じたのはキャリー・フィッシャーであり、昨年公開のエピソード7でも年齢を重ねたレイア姫約として本人が演じていました。
以下、円熟味・・・。
しかしローグワンで出てくる予定のレイア姫は、まだ円熟味を帯びていない頃のものなので、流石にキャリー・フィッシャー本人には厳しい。さてどのように描かれるのか是非劇場でチェックを!
4.すべてのスター・ウォーズの中心にある「親子」
スター・ウォーズって宇宙戦争を描いたものと思われがちですが、実は中心に描かれているのは「親子」であるということを忘れてはいけません。
例えば・・・
エピソード1~3では主人公アナキンと母親シミの親子愛から産れた憎悪
エピソード4~6では主人公ルークと父ダース・ベイダーにある愛情の裏返しの親子喧嘩
最新作エピソード7ではハン・ソロとカイロ・レンの親子の確執
今回のローグワンでも、主人公ジンと父親ゲイレンの父娘の親子関係がストーリーの中心にあります。
小難しいSF戦争映画ではなく、わかりやすい人情映画であることが長年全世界で大ヒットしている要因に違いありません。人物名などストーリーに取り残されそうになった場合はこの親子関係にスポットを当ててみるのもいいと思います。
5.監督や脚本家の過去作から見えてくる「小さな物語」
スター・ウォーズといえばジョージ・ルーカス。エピソード4は脚本監督をし、エピソード4~6のオリジナル、エピソード1~3のプリクエルに関してもすべてジョージ・ルーカスが一貫して関わっている。
しかし今作は監督はギャレス・エドワーズ、脚本はゲイリー・ウィッタ、クリス・ワイツと制作には関わっていない。関わっていないことがマイナスの要因かというとそんなこともないのが面白いところです。
大きくネタバレにならないように書きますが、映画が始まったらタイトルから一連の流れをしっかり見てください。
そうするとこれは僕らが見てきた「スター・ウォーズ」ではないことがはっきりわかります。後は劇場で。
ちなみに監督、脚本家の過去作をみてみると共通点が浮かび上がります。
ギャレス・エドワーズの過去作で一番有名なのは「GODZILLA ゴジラ Godzilla (2014年)」、ゲイリー・ウィッタは「ザ・ウォーカー」「アフター・アース」、そしてはクリス・ワイツは「ライラの冒険 黄金の羅針盤」、「シンデレラ」。
この共通点は大きな流れの中にある小さなストーリーに焦点を当てていること。
こういう作風を得意とする監督や脚本家が作る、スター・ウォーズの隙間を大事な架け橋でつなぐ小さな一個小隊の話が今回のローグワンです。
6.帝国は悪・反乱軍は正義という世界観の中にある「真の戦争」
ネタバレにつながりそうなので深くは書きませんが、ローグワンはちゃんと戦争を描いています。
「いやいや、スター・ウォーズ自体がそうでしょ??」なんてツッコミを入れる人がいそうですが、実は戦争らしい戦争はあまり描かれてないんです。例えばエピソード2の「ジオノーシスの戦い」やエピソード6の「エンドアの戦い」辺りが、いわゆる誰もがイメージする戦争に近いかと思います。
そんな中、今回のローグワンは「真の戦争映画」です。
その理由は「プライベート・ライアン」や「硫黄島からの手紙」、「フューリー」、「男たちの大和」と見比べても引けをとらない程、死を描ききっています。
だからこそ彼らが架けた橋が劇場に足を運んだ観客に輝いて見え、涙をさそうのでしょうね。
7.フォースとは何か考え、僕らはそのかけらを持ち帰る
スター・ウォーズといえばジェダイ、ジェダイといえばフォース!
しかしローグワンの世界、この時代ではジェダイは滅びています。今回の主人公を含む主要メンバーには特別な力はありません。
フォースもなければ一本のライトセーバーもない中で、帝国に立ち向かう彼らを見てフォースとは何だったのかを考えさせられます。
これまでの映画では、ジェダイが修行をするシーンをたくさん見ることが出来ます。特にルークがヨーダ先生を背負いながら惑星ダゴバで修行するシーンは、誰もが知っていると思います。
しかしそのシーンからフォースを感じ、そのかけらや一本の糸口でも見つけることや感じることは出来ただろうか?と考えると、答えはNoでしょう。
それはなぜか・・・
僕らは生まれながらのジェダイじゃないから?
体内にたくさんのミディ=クロリアンを持っていないから?
ヨーダやオビ=ワンのような素晴らしい師に巡り会えなかったから?
いや、違う。
今までのエピソードでは胸が熱く締め付けられ、心臓を掴まれるような感動や痛みがなかったからではないでしょうか。
もし映画を見ている中であなたがローグワンメンバーになり、一緒に走り戦うことができれば間違いなく、あなたのポケットにはフォースのかけらが入っていることでしょう。
そのかけらを持って日々を過ごし、2018年のスター・ウォーズ「エピソード8」を待てば、ジェダイの騎士に近づけることも出来ると確信しています。
まとめ~ヨーダ先生の言葉をかりて~
「忍耐強くならないとダメじゃ、若きパダワンよ」
あなたのローグワンが良いものになりますように
may the force be with you(フォースと共にあれ)